「ツイッターはやめるべき」
見逃せないのは、共和党員でもトランプに投票することを躊躇する人たちが少なくないことだ。
マーチン・フィリピッチ(65)は、上院議員と下院議員選挙では、共和党候補に投票するが、トランプに投票するかどうかは分からない、と言う。
「2016年にはトランプに入れたけれど、この4年間はどうだい。まずトランプはツイッターを、すぐにやめるべきだな。ツイッターに書き込まれる罵詈雑言には耐えがたいものがある。
それに、もっと側近の科学者や経済学者の声を聞いて、政策を練るべきだ。コロナでは行き当たりばったりを繰り返し、最後は自分自身がコロナに罹っているじゃないか。オレは共和党員だからバイデンに投票することはない。けれど、トランプに投票する確率は五分五分以下だな」
2016年の大統領選挙で、トランプはミシガンで約228万票を獲得。対するヒラリー・クリントンは約227万票を獲得。50州の中で最小僅差でトランプが勝利を収めた州である。
しかし、現時点での世論調査では、トランプがバイデンに8ポイントの差をつけられ、非常に厳しい立場に立たされている(FiveThirtyEight.comの10月12日時点の数字)。
親トランプの軍事集団
しかし、仮にトランプが選挙に負けても、果たして、正常に政権交代が行なわれるのかが疑問視されている。まず、トランプ自身が、新型コロナ禍で増加する郵便投票に「不正が行なわれる可能性が高い」と言いがかりをつけて、選挙結果を受け止めるかどうかについて、態度を保留している。
第1回の討論会でも、司会者に「平和的に政権交代に応じると約束できるか」と訊かれ、トランプは「何が起きるか見なければならない」と回答するにとどめている。