そんな歴史的名シーンが生まれたのも、今作が本格的な俳優デビューの森山の演技力があったからだ。NHK関係者によると、藤堂先生の出征シーンは当初予定になかったが、その演技力に現場のスタッフが惹きつけられたことから盛り込まれたものだという。
「ドラマの現場は異国を旅するのと同じくらい新鮮でした」と同紙のインタビューで話す森山も、その初体験が自らを新境地に導くと実感している。
「僕は今、44歳なんですが、この年齢になって新しい景色に触れることができたということが、自分の創作や表現にどれだけの影響を及ぼすか。それは自分の経験上、分かっています」
もちろん、音楽活動がメインであり続けるが、「また良いご縁があれば」「俳優業と言えるほどのものはないですが、これからも表現者として成長していければと思います」とコメントした。
ある映画制作関係者は「今月の朝ドラは、多くの業界関係者に注目されましたが、中でも森山さんの芝居と存在感は格別でした。しかも、ご本人も演技に充実感を得たと知り、早くも多くのプロデューサーが出演オファーを検討し始めています。もうオファーを出したところもあるのでは」と、興奮交じりに明かした。
今、業界内外で最注目の森山を、10月上旬の深夜のラジオ出演帰りでキャッチ。おしゃれなダメージジーンズに紺のジャケットを羽織り、颯爽と帰宅していった。
再会は次回作? オンラインライブ? もしかしたら大みそかのNHK紅白歌合戦かもしれない。いずれにしても楽しみだ。