ロックダウン中は公園やビーチも立ち入り禁止になって、違反すれば5000ドルという高額な罰金。お店もクローズで人通りは少なく、営業しているホテルも数軒だった。
「私が帰国する直前の10月上旬までは、アメリカ人向けに開いているレストランやお店も営業時間を短縮していましたが、これから日本人が観光に来てくれるなら、ホテルやお店もすぐに再開の準備を始めますよ。きっとまたハワイに活気が戻ってくる日は近いでしょう」
ハワイのよい「気」が感じられる人気スポットHawaii Tourism Authority (HTA) / Kazu Tanabe
「10月上旬、日本からハワイに来た友人の話では、日本からハワイへの臨時便には27人が乗っていて、ハワイにコンドミニアムを持っている老夫婦やハワイに住む家族に会いに行く女性だったそうです」
ハワイに着いた時の入国審査は、入国者が少ないこともあって、かつてないほど時間をかけてじっくり調べられたという。荷物は全て開けて確認され、滞在先やESTAで入国するのに就労はしないかという確認、いくら持っているかについても質問されたそう。
マキさんが今回、日本からハワイに帰る時は、サンフランシスコ経由だったが、サンフランシスコ空港での検査は、『Abbott ID NOW』という機器を使用しており、機械に息を吹きかけると、陽性なら約5分、陰性なら約13分で検査結果が出るという。
「空港で検査を受けるためにも事前にアポが必要だそうです。状況は刻々と変わるので、政府や州の発表を日々チェックして航空会社にも何度も電話して確認しておくことも大切ですね」
外出制限など徹底した感染予防対策で一時は感染者0までになったハワイ。感染者が増えればまた振り出しに戻ってしまうので街でも引き続き慎重な行動がとられている。
営業しているレストランも席数50%の稼働で、ホテルや店舗も消毒と除菌を徹底。現時点で、ネイルサロンはOKだが、マッサージやまつげエクステのサロンはまだオープンしていない。
「この半年間、ハワイでも朝令暮改のようにルールが変わり混乱してしまうこともありました。でも皆、じっと我慢をして解除宣言を待っていました。こういった状況だからこそ、見えてくる大切なことっていうのもあるんですよね。
ハワイに家族と住んでいる梨花はものすごくまじめ。それまでは毎日のように会っていたけど、ロックダウンになってからは『早く会える日が来るように待とうね』ってルールをしっかり守って、ずっと家に籠もって過ごしていました。こんなふうにきちんと向き合える友達はやっぱりこれからも大切にしたいって改めて思いました」
次回はハワイから日本に帰国する時にはどのような手順で入国するのか、一時帰国中のマキさんが、日本に向かう機内と成田空港での検査、入国審査の様子をレポート。
そこにはマスク着用拒否で離陸前の飛行機から降ろされたアメリカ人女性、成田空港でそのままアメリカへ戻されてしまった老婦人など、多くのドラマがあった──。
【プロフィール】マキ・コニクソン/ハワイに20年以上在住し、テレビや雑誌のロケーションのコーディネートを通じハワイと日本の架け橋として、ハワイの魅力を伝え続けている。日焼けスヌーピーで人気の『MONI HONOLULU』のショップディレクターほかブランドや店舗のプロデュースも行う。コロナ禍中に通販サイト『Alohappy by Maki Konikson』をオープン。セレブリティとの交友関係も広く、難病と闘う子供たちの夢の実現をサポートする『Make-A-Wish Hawaii』のチャリティ活動など、多岐にわたって活動中。