ブラジルは集団免疫が確立しつつある?

 9月にブラジルのサンパウロ大学、イギリスのオックスフォード大学、インペリアル・カレッジ・ロンドンなどのメンバーからなる研究チームは、ブラジルのアマゾンにあるマナウス地域で新型コロナに感染した人が66%に達し、集団免疫に至り流行が下火になったとの論文(※注)を発表した。

※注/論文名“COVID-19 herd immunity in the Brazilian Amazon”

 ブラジル全体の感染状況をみると、毎週30万人の新規感染者、7000人の死亡者を出していた7月のピーク時に比べると、その勢いは減じている。しかし、10月に入っても毎週10万人以上の新規感染者、3000人以上の死亡者が出ており、流行が下火になったとは言えない。

 この論文は、別の専門家による査読前の段階で発表されており、科学的な真偽については精査が必要だ。だが、真偽のほどは別にして、この集団免疫論は内容がセンセーショナルなだけに、多くの物議を醸した。

 現在、世界各国で感染拡大の防止措置と、経済活動の再開をどのように並行して進めるかが議論されている。そんな中で、感染を放置して集団免疫が自然に確立すれば、感染拡大防止措置は不要となり、経済活動に邁進できるという集団免疫論に期待する声も少なからずあるのは事実だ。

 しかし、この集団免疫論には、否定的な見解も数多く寄せられている。いくつかみていこう。

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