• TOP
  • ライフ
  • 唾液腺管に石ができる唾石症 位置・大きさで手術法異なる

ライフ

2020.11.09 16:00  週刊ポスト

唾液腺管に石ができる唾石症 位置・大きさで手術法異なる

唾液腺内視鏡による唾石の画像。唾液腺管粘膜に唾石が生じている

唾液腺内視鏡による唾石の画像。唾液腺管粘膜に唾石が生じている

 唾液腺内視鏡は2014年、唾石症治療に対して保険承認された。唾液腺内視鏡の直径は1.1ミリ、1.3ミリ、1.6ミリの3種類、唾石の位置や大きさで選び使用する。

 唾液腺管内の小さい唾石は内視鏡を唾液腺の出口から挿入してカメラで捉え、先端に金属のバスケットが付いたワイヤーを伸ばし、唾石近くでバスケットを開く。そして唾石をキャッチし、取り出す。

 手術は全身麻酔を行ない、40分程度で終了。近年はレーザーで唾石を破壊して外に出す治療も実施されている。直径5ミリ程度以下の唾石で、粘膜への癒着がなく、位置が出口から遠くなければ、唾液腺内視鏡のみで取り出す。唾石の大きさが5ミリ以上あり、位置も出口から奥のほうにある場合は内視鏡補助下口内法(コンバインド・アプローチ)も、行なわれるようになった。

「従来は外部切除の対象の症例でも、コンバインド・アプローチでの治療を第一選択にしています。これは内視鏡の光をガイドとして唾石の場所を唾液腺管内から照らし、口内から、その場所を切開して唾石を取り出す方法となります。傷は口の中だけなので、目立たない上に出血も少ないのが特徴です。顔面神経を障害せずに治療できるため、合併症のリスクも、ほとんどありません」(松延准教授)

 残念なことに唾液腺内視鏡の設備が整った医療機関は全国で約20施設程度と少ない。

 今後の普及が待たれる。

●取材・構成/岩城レイ子

※週刊ポスト2020年11月20日号

松延毅 日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頚部外科准教授

松延毅 日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頚部外科准教授

関連記事

トピックス