警察に状況を説明する坂口。その後、新宿署で尿検査をした(防犯カメラ映像)

警察に状況を説明する坂口。その後、新宿署で尿検査をした(防犯カメラ映像)

「おかしいと思って、杏里の部屋に行ったら、変わり果てた姿になっていたのです」
 
 冒頭の言動もこのときのもの。

「自分の手をライターであぶろうとしたり、舌を噛んで血を流したり。私たちには噛みついてきたり蹴ってきたり。5日間ほど一睡もしないので、複数のスタッフで交代制で見守りました。ベッドに座って虚ろな目で何時間もボーッとしていることもありました」

 その後、状態が落ち着いてきた坂口がバーで再度働き始めたのは10月下旬のこと。

「やはり様子はおかしいままで、最後は11月4日。店に杏里がひとりでいるときに、“監禁されている”と思い込み、自分で110番をしたのです」(前出・バーのオーナー)
  
 ほどなくして警視庁強行犯係が到着するも、その場にいたのは当然、坂口だけ。

「明らかに言動がおかしいため、そのまま本人は新宿署に連行され尿検査を受けましたが、2週間ほど様子を見ていたからか結果は陰性でした。しかし、これを機に解雇しました」(前出・バーのオーナー)

 坂口本人に一連の騒動について聞けば、

「会長(オーナー)から当時の動画を見せてもらいましたが、完全にラリってますよね。クスリ以外ないと思いますよ。でもこのときの記憶がない。誰がクスリを入れたのか、なんで私に入れたのか理由を知りたいんです。携帯のデータも財布の中身も全部なくなったから逃げられなかったけど、店で働くくらいなら死ぬ方がマシだし、警察に通報した方が早いと思って110番したり自傷行為をしました。クスリは過去には……まあ……でも、もう自分から手を出そうとは思いません」

 トラブル続きの坂口の姿に、母・良子さんは草葉の陰で何を思うか。

※女性セブン2020年11月26日号

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