小池都知事の対応は…(時事通信フォト)
地方から地方への帰省はできたとしても、都市部から地方へ、地方から都市部へという帰省や旅行は、今年は見送った方が無難だ。
さらに国は「超大型連休」を要請するかもしれないという情報もある。
「西村経済再生担当相が10月末、12月26日から来年1月11日までの17連休を提案して混乱を招きました。その後、この提案は影をひそめましたが、止まらない感染拡大で、『三が日に行事や参拝などが集中しないよう分散をお願いする』もしくは『一律に人の移動を制限したい』として、自治体や企業などに17連休を要請することも、水面下でシミュレーションが行われています。そうすれば国民生活に多大な影響が生じます。
もちろん、ただでさえ収入が減っているのに、仕事を休んだ期間の損失はどうするんだという国民的なクレームも巻き起こるでしょう」(前出・官邸関係者)
波乱含みの年末年始は「家に籠もる」が正解だとすれば、いったいいつ実家の親の顔が見られるのだろうか。
コロナウイルスの周囲には、人間の細胞に結合する「スパイク(突起)」がある。そのスパイクが人間の細胞に結合するとウイルスが人間の細胞に侵入して“悪さ”をする。新型コロナの始まりは、このスパイクが変異して、野生動物だけでなく人間の細胞とくっつきやすくなったことだ。その後もスパイクは変異を繰り返し、感染力や毒性を変化させていった。
しかし、遺伝子変異分野の専門家である京都大学大学院特定教授の上久保靖彦さんによれば、コロナウイルスが変異できるのは最大12~14回で、頻度はひと月に1度ほど。それはメカニズムで決まっているのだという。
最初に中国で新型コロナが発生したのは2019年12月なので、その理論に従えば、今年11月にはスパイクが最後の変異を終えることになる。その後、コロナは「普通のコロナウイルス」に戻り、人間に多大な危害を与えなくなるという。
世界に脅威を与える「第3波」のなかにも希望がある。
「100年前のスペイン風邪は第3波を超えると収束していきました。コロナが同じ道をたどるかどうかは不明ですが、この冬が正念場であることは間違いなく、“コロナはもうすぐ終わる”という希望を持って、年末年始を乗り切ることが大切。そのためにも年末年始の帰省や旅行はできるだけ控えるべきでしょう。
国は冬休みを長くするのではなく短くし、その分、春休みを長くするといった対策を取ると、国民は安心して今後の帰省や旅行が組み立てられるかもしれません」(一石さん)
春の来ない冬はない。もう少しの辛抱だ。
※女性セブン2020年12月10日号