ロッテ、中日を経て巨人で2002年の日本一に貢献した野球解説者の前田幸長氏が言う。
「ロッテ、中日と比べて巨人時代は大幅に移動のストレスが減りました。パも“地獄の遠征”が多いがメジャーはそれ以上。菅野はメジャーで通用する球種をすべて持っているが、基本的に登板間隔は中6日だった。中4日登板で慣れない長距離移動が伴うメジャーのストレスは大きく、1年を通して結果を残せるか疑問です」
2010年にメッツ入りした高橋尚成は先発、中継ぎ、クローザーと酷使された結果、メジャー生活では期待された成績が残せなかった。今季ブルージェイズに移籍した山口俊(33)も、2勝4敗、防御率8.06に終わっている。
不動の4番・松井秀喜すら渡米直後は「ゴロキング」と揶揄された。
それほど巨人からメジャーへ適応するハードルは高いのである。
※週刊ポスト2020年12月11日号