スポーツ

競馬の「エージェント」、馬券検討の情報として有効なのか?

エージェント(騎乗依頼仲介者)をどう活用するか?

エージェント(騎乗依頼仲介者)を馬券購入にどう活用するか?

 誰もが夢見るものの、なかなか現実にならない夢の馬券生活。調教助手を主人公にした作品もある気鋭の作家で、「JRA重賞年鑑」にも毎年執筆する須藤靖貴氏が、エージェント(騎乗依頼仲介者)は馬券検討の情報として有効か、についてお届けする。

 * * *
 エージェント(以下age)。代理人である。競馬界での正式名称は「騎乗依頼仲介者」。陣営(馬主さん、厩舎、生産牧場)はあるレースに出る馬にA騎手を乗せたい。そこでAと契約しているageに頼む。ageはトレセンに出入りする競馬界に精通するトラックマンがほとんど。現役もいれば「元〇〇紙」という御仁もいる。

 かつては騎手と陣営が直でやりとりしていた。うまくいくときはいいけどダメな場合もある。断る(断られる)というのはツラいもので、人間関係にヒビが入るのである。そこでageが登場、台頭する。今では騎手とセットになっている感もある。もちろんageに頼らないジョッキーもいる(2020年11月現在、騎手139人中90人がage契約)。

 ちなみにageは「競馬関係者」なので馬券を買うことができないという(ホントか?)。さまざまな問題もあるようだが、ひとまず横に置いておく。こちらの興味は「馬券検討の情報として使えるか」に尽きる。ageの分析が予想のファクターになるはずと思えるのだ。

 1人のageが契約できる騎手は4人(減量騎手1人含)。JRAホームページに載っている。騎手は勝てる馬に乗りたい。ageは仲介馬が勝てばインセンティブが得られるという。両者の利益は一致し、腕利きのageの元に腕のいい騎手が集う。

 JRAの表を見るとひときわ目につく集団がある。Cルメール、武豊、浜中、泉谷の豊沢信夫氏のグループ。そして福永、岩田親子、小崎を擁する小原靖博氏。さらには松山、和田竜、松若の櫻井眞人氏。まだまだある。同グループの騎手は、基本的には同じレースに乗らない。1着を狙うのだから当然だ。それでも顔が重なることもある。このあたりに、なにかがありはしないか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン