ここで登場する堀氏は、同番組に初期の頃からかかわっている。現在、コメンテーターを務めるネットニュース編集者の中川淳一郎氏は、堀氏から聞いた村本評が今でも印象深いという。番組を見て『AbemaTIMES』の記事を書いていた中川氏だが、村本があまりにもそのイシューについて知識がないのに極論を述べた時、番組ハッシュタグのついたツイートで「村本、正しい知識をベースに意見しろ!」と書き込んだ。
この数か月後、堀氏と中川氏が飲んだ時、堀氏は村本について「とにかく勉強熱心な人です」としみじみと語っていたそうだ。そしてこう続けたという。
「確かにまだ知識はそこまでないかもしれないけど、村本さんの『知りたい』『勉強したい』という気持ちはすごいです。僕はそんな彼の姿を見ているから、世間が批判していたとしても、『長い目で見てほしい』と思っているし、着眼点は鋭い人ですよ」
中川氏もこれには「そうですね」と同意したが、そこから村本の「曲げない論」は一定の支持を得るようになったし、2018年の『THE MANZAI』(フジテレビ系)では、「政治漫才」を披露して大いに話題となった。
今年5月には自身のnoteで「どうしてその漫才をするのか」という記事を更新し、政治関連の話題を漫才にする理由について解説した(有料)。こうした状況を受け、中川氏は「結局日本ではタブーだった“政治漫才”のジャンルで村本さんがイのイチに名が挙がる存在になった。どんな反論にもくじけないあの姿、堀さんが4年前に言っていた『長い目で見てほしい』『着眼点は鋭い人ですよ』という評が正しかったと感じます」と語った。