国内

大学生のミスコン離れ 続発する不祥事にルッキズムへの逆風も

大学祭でミスコンといえば盛りあがるはずが……(イメージ)

大学祭でミスコンといえば盛りあがるはずが……(イメージ)

 1950年代から開催されてきたと言われるミスキャンパスコンテスト、つまり大学のミスコンは、今や全国各地の大学で開催されている。古くはミス立教だった女優の野際陽子さん、最近ではテレビ局の女子アナは軒並みミス経験者で、タレントにも多い。遅れて開催されるようになった男性が対象のミスターコンテストとあわせ、大学生活を華やかに彩るものとして大学生たちも楽しんでいたイベントだったはずだが、最近は肝心の大学生たちのミスコン離れが目立ってきている。ライターの森鷹久氏が、大学ミスコンやミスターコンテストに強まるネガティブなイメージについてレポートする。

 * * *
 新型コロナウイルスの影響により、大学の学園祭も相次いで中止になったり縮小開催となった。目玉イベントであった「ミス・ミスターコンテスト」も、ステージアピールではなく、ネットやSNSを中心に行われている。秋といえば学園祭、そして学園祭といえば「ミスコン」である……と思う30代後半の筆者としては、一抹の物寂しさを感じつつも、オンラインが中心となってもミスコンは盛りあがっているのだろうと思っていた。だが現役学生から聞こえるのは、ミスコンに対する冷ややかな声。大学生のミスコン離れとも受け取れる今の様子は、一体何が起きているのか。

「ミスコンに出る、というだけで今は少し恥ずかしい感じ。自意識が強すぎる、そんなに目立ちたいの? ってなるし、ブラックなイメージが消えない」

 こう話すヒスイさん(21才)は、K大学の4年生。数年前にミスコン主催者が連日マスコミに取り上げられるほどの大事件を起こし、主催団体は解散、大学公認のミスコンは全て中止に追い込まれた。その後も、非公認のミスコン主催団体が林立しトラブルになるなどしたことから、今や在籍する学生のほとんどが「ミスコン」と聞くと苦々しい顔をするという。

「K大のミスコンに関わっていた、というだけで就職が厳しくなるとか、白い目で見られるとか、今も言われていますよ。ミスコンそのものが怪しく、いかがわしいものだって雰囲気」(ヒスイさん)

 K大のような全国ニュースになるほどの大事件という理由がなくとも、すでに「ミスコンは古い」と断言するのは、A大学3年の未来さん(21歳)。

「昔は雑誌の読者モデルになって、ミス○○大に選ばれて、アナウンススクールに通ってテレビ局にエントリーみたいなのが、レベルの高い女子大生って言われてたんですよね(笑)。アナウンサー就職がゴール、っていう昔の人の考え方って感じです」(未来さん)

関連記事

トピックス

映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
専修大サッカー部を辞任していた源平監督(アフロスポーツ)
《「障害者かと思った」と暴言か》専修大サッカー部監督がパワハラ・経理不正疑惑で辞任していた 大学は「警察に相談している」と回答
NEWSポストセブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
日本人パートナーがフランスの有名雑誌『Le Point』で悲痛な告白(写真/アフロ)
【300億円の財産はどうなるのか】アラン・ドロンのお家騒動「子供たちが日本人パートナーを告発」「子供たちは“仲間割れ”」のカオス状態 仏国民は高い関心
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
わいせつな行為をしたとして罪に問われた牛見豊被告
《恐怖の第二診察室》心の病を抱える女性の局部に繰り返し異物を挿入、弄び続けたわいせつ精神科医のトンデモ言い分 【横浜地裁で初公判】
NEWSポストセブン
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン