バナナマン設楽

バナナマン設楽

自然なリアクションだからおいしそう

 まず『バナナマンのせっかくグルメ』が支持されている理由は主に2つ。

 1つ目の理由は、バナナマンの2人が見せる徹底した明るさと謙虚さ。毎回主に日村勇紀さんが全国各地をめぐっていますが、「お邪魔させていただきます」「来られてうれしい!」「よかったらおすすめのグルメを教えてください」「ありがとうございます」「急で申し訳ございませんが、取材させていただけませんか」「最高においしそう」「本当にうまい!」「ごちそうさまでした。また来させてください」という腰の低さがあり、その上で名物料理を食べられた喜びを爆発させています。

 一般人以上に礼儀正しく、地元住民への配慮を忘れないのは、スタジオで見守る設楽統さんも同じ。まるで自分がロケをしているように、「教えてください」「ありがとうございます」などのコメントをはさんで日村さんの姿勢とシンクロさせています。

 2つ目の理由は、自然なリアクションをベースにした食事シーン。主に日村さんが担う食事シーンは、よくロケ番組で見られるような食レポとはまったく異なる印象があります。日村さんのコメントは「うめっ」「香りまでおいしい」「こんなの東京では食べられない」などの自然なものばかり。何かにたとえたり、情報を詰め込んだりなど、言葉を重ねる定番の食リポとは真逆のスタンスであり、その自然さがおいしそうに見えることにつながっています。

 また、スタジオの設楽さんは、「いいなあ」「食べたい」「うまいだろうな」と、やはり日村さんと同様の自然なリアクション。まるで日村さんとロケをしているようであり、それでいて視聴者と一緒にテレビを見ているようでもあり、親近感を抱かせてくれます。

『バナナマンのせっかくグルメ』が明るさと謙虚さ、自然なリアクションの2点をベースにしたシンプルなコンセプトで放送できるのは、それらがバナナマンの魅力そのものだから。グルメを主役として自分たちは引き立て役にまわり、それでも本当に楽しそうな姿を見せて、視聴者にも楽しさを感じさせているのです。

 あまりに明るく楽しそうな姿は、2番組が打ち切られた悲しい過去を感じさせません。同番組は「業界視聴率も高い」と言われていますが、それもバナナマンの魅力を生かしたシンプルなコンセプトで放送しているからでしょう。

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