一方、政府のコロナ対策のスポークスマンなのに発言が一貫しないのが西村康稔・経済再生相だ。
北海道で1日の感染者が200人を突破し、日本医師会会長がGo To 見直しを求めた11月13日の会見が迷走を象徴していた。
「今の感染状況が続けば、医療機関が逼迫するので、何とか減少傾向にしていきたい」と警戒を呼びかけたかと思うと、
「一時的に検査件数が増え、感染者数が増加しているが、これは2次、3次感染を防ぐことにつながる。Go Toトラベルの対象地域から、現時点で除外することは考えていない」と見直しを否定。
さらに北海道旅行をするかどうかは「国民のみなさんの判断だと思います。現実には感染が広がり、宿泊施設の稼働率も少し下がってきていると聞いています」と、これまた旅行を勧めているのか、止めているのかわからない。
※週刊ポスト2020年12月18日号