菅氏の元秘書である横浜市議・遊佐大輔氏のブログには、疑惑の「すが義偉なかよしゴルフコンペ」の様子がしばしば掲載される
ゴルフ場関係者は「菅さんは表彰式に来て挨拶して帰る」という。会費6000円で200人とすれば、120万円のカネが動く。
菅事務所は、「有志の方々が主催する行事の事務作業をお手伝いすることはある」と説明した。有志主催だから政治資金収支報告書に記載する必要はないという認識だ。
しかし、政治資金規正法に詳しい岩井奉信・日本大学法学部教授がこう語る。
「形式上の主催者が有志であっても、菅氏本人や菅事務所関係者が関わっており、後援者を対象とする催しであれば、実態として菅さんの政治活動と見なされる。政治活動であれば、政治資金収支報告書に記載しなければならない。それが正しい処理です」
後援者を招いた親睦ゴルフを報告している政治家は少なくない。
菅氏の隣の選挙区(神奈川1区)の松本純・自民党代議士は、磯子カンツリークラブで開く「松本純ゴルフ大会」の事業収支を政治資金収支報告書に毎年報告している。19年は収入約102万円、支出約108万円だ。松本事務所の説明だ。
「参加者は120人前後、プレー代は各自がゴルフ場に直接払ってもらうので政治資金収支報告書には記載しないが、別に表彰式の賞品代や懇親会の飲食費として頂いた会費は資金管理団体の事業費収入となるので、収支を記載して適正に処理している」
※週刊ポスト2020年12月18日号
菅義偉首相は今後どう対応するのか(時事通信フォト)