国内

女性宮家創設なら「眞子様と圭殿下の子」が天皇候補の可能性──NEWSポストセブン2020年社会部門2位

議論の結果次第で、眞子さまの将来も大きく変わる(昨年11月、東京・江東区=写真/JMPA)

 NEWSポストセブンで2020年(1月1日~12月7日)に公開した記事の中から、大きな反響を呼んだ記事を紹介します。「社会部門」第2位は、9月4日に配信した『女性宮家創設なら「眞子様と圭殿下の子」が天皇候補の可能性』です。この報道後の11月には、政府が、女性皇族が結婚した後に「皇女」として公務への協力を委嘱する新たな仕組みの創設を検討していることや女性宮家の創設が見送られるといった報道が相次ぎました。しかし、眞子さまの結婚後のお立場がどうなるかはまだ決まっていません。(年齢や肩書きなどは当時)

 * * *
 8月28日、安倍晋三首相(65才)が辞任を表明。結婚問題に揺れる秋篠宮家の長女・眞子さま(28才)にも、その影響が及びそうだ。保守層が支持基盤の安倍首相は天皇の男系維持に強くこだわってきたが、後任首相候補には強硬な「男系論者」はいないため、女性宮家創設議論が一気に進む可能性が出てきたのだ。

 では、眞子さまのご結婚前に女性宮家の創設が決まったとしよう。すると、眞子さまの「お立場」は大きく変わる可能性があるという。鍵を握るのは「天皇家の切り替わり」だ。

 現在、皇位継承順位は第1位から順に、秋篠宮さま、悠仁さま、常陸宮さま。将来、秋篠宮さまが天皇となられれば、現在の秋篠宮家が「天皇家」となる。

「秋篠宮さまが天皇になられたタイミングで天皇皇后両陛下と愛子さまの現在の天皇家から秋篠宮家に“本家”が移ることになるのです。すると、『天皇家の長女』は愛子さまではなく、眞子さまになる」(皇室ジャーナリスト)

 さらに、天皇家が切り替わった後に、男子優先のままで「女性天皇」が容認されると状況は一変する。

「女性皇族である眞子さまも皇位継承の権利を持つことになります。その場合、眞子さまの継承順位は悠仁さまの次。愛子さまも同時に継承権を持ちますが、その時点で愛子さまは『天皇家』ではないため、眞子さまより継承順位が低くなるんです。政治家の中にもこの点がわからずに議論している人が多い。

 まとめると、継承順位は順に悠仁さま、眞子さま、佳子さま、そして愛子さまとなります。『天皇家の長女』が変わることで、愛子さまより眞子さまの方が継承順位は上になるんです」(前出・皇室ジャーナリスト)

 そうした状況は決してありえないことではない。

「国民の女性天皇容認の支持は8割に達しているし、政治家にも容認派は多い。すぐに容認とならなくても、たった1人の男性皇族の悠仁さまが結婚されなかったり、男子が生まれなかったら、皇室制度を維持するために女性天皇は事実上、不可避です」(官邸関係者)

 さらに大きく変わるのが「女系天皇」も認められた場合だ。女系天皇が容認されると、天皇家の血を引く女性の子供が天皇になりうる。つまり、眞子さまの子にも皇位継承順位が付く。

関連記事

トピックス

“ATSUSHIものまね芸人”として活動するRYO
【渦中のRYOを直撃】「売名じゃない」橋幸夫さん通夜参列で炎上の“ATSUSHIものまね芸人”が明かした「反省」と「今後」…「100:0で僕が悪者になっている」との弁も
NEWSポストセブン
滋賀県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月7日、撮影/JMPA)
《再販後完売》佳子さま、ブラジルで着用された5万9400円ワンピをお召しに エレガントな絵柄に優しいカラーで”交流”にぴったりな一着
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(共同通信)
《やる気スイッチ講師がわいせつ再逮捕》元同僚が証言、石田親一容疑者が10年前から見せていた“事件の兆候”「お気に入りの女子生徒と連絡先を交換」「担当は女子ばかり」
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷が“即帰宅”した理由とは
《ベイビーを連れて観戦》「同僚も驚く即帰宅」真美子さんが奥様会の“お祝い写真”に映らなかった理由…大谷翔平が見計らう“愛娘お披露目のタイミング”
NEWSポストセブン
渡邊渚さんが、「選挙」と「投票」について綴った(撮影/松田忠雄)
渡邊渚さんが綴る“今の政治への思い”「もし支持する政党がパートナーと全く違ったら……」
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《山瀬まみが7ヶ月間のリハビリ生活》休養前に目撃した“スタッフに荷物を手伝われるホッソリ姿”…がん手術後に脳梗塞発症でICUに
NEWSポストセブン
自民党屈指の資金力を誇る小泉進次郎氏(時事通信フォト)
《小泉進次郎氏の自民党屈指の資金力》政治献金は少なくても“パーティー”で資金集め パーティーによる総収入は3年間で2億円、利益率は約79%
週刊ポスト
イベントキャンセルが続く米倉涼子
《新情報》イベントのドタキャン続く米倉涼子を支えた恋人の外国人ダンサー、日本を出国して“諸事情により帰国が延期”…国内でのレッスンも急きょキャンセル 知人は「少しでもそばにいてあげて」
NEWSポストセブン
小川晶市長“ホテル通い詰め”騒動はどう決着をつけるのか(左/時事通信フォト)
《前橋・小川市長 は“生粋のお祭り女”》激しい暴れ獅子にアツくなり、だんベぇ踊りで鳴子を打ち…ラブホ通い騒動で市の一大行事「前橋まつり」を無念の欠席か《市民に広がる動揺》
NEWSポストセブン
歴史ある慶應ボート部が無期限で活動休止になったことがわかった(右・Instagramより)
《慶應体育会ボート部が無期限活動休止に》部員に浮上した性行為盗撮疑惑、ヘッドフォン盗難、居酒屋で泥酔大暴れも… ボート部関係者は「風紀は乱れに乱れていた」と証言
NEWSポストセブン
元大関・貴景勝
断髪式で注目の元大関・貴景勝 「湊川部屋」新設に向けて“3つの属性の弟子”が混在する複雑事情 稽古場付きの自宅の隣になぜか伊勢ヶ濱部屋の住居が引っ越してくる奇妙な状況も
NEWSポストセブン
京都を訪問された天皇皇后両陛下(2025年10月4日、撮影/JMPA)
《一枚で雰囲気がガラリ》「目を奪われる」皇后雅子さまの花柄スカーフが話題に 植物園にぴったりの装い
NEWSポストセブン