15年間にわたり社長を務めてきた宮嶋宏幸氏から元証券マンのコジマ会長兼社長・木村一義氏に
グローバル企業のなかには、コロナ禍に直面し、海外の「プロ経営者」に経営を委ねる決断をした会社もある。
三菱ケミカルホールディングスは、現社長の越智仁氏が退任し、来年4月1日付でベルギー出身のジョンマーク・ギルソン氏が新社長に就任すると発表した。三菱ケミカルHDが社外から外国人のトップを招聘するのは初めてで、ギルソン氏はフランスの化学メーカー・ロケット社でCEOを務めるプロ経営者だ。
「武田薬品は、2015年にフランス人のプロ経営者を社長に招聘してからガラッと変わり、グローバル展開に注力するようになった。それを“日の丸”を代表する三菱グループの企業がやったことに驚いた。日本のケミカル業界は全体的に厳しく、成長戦略が描けないなかで、外国人のプロ経営者に賭けたということでしょう」(同前)
※週刊ポスト2020年12月25日号