谷佳知はセリーグとパリーグの両方を経験(時事通信フォト)
シュアな打撃で1990年代に活躍した石毛宏典(1833安打)や松永浩美(1904安打)も、あと一歩で名球会入りを逃した。
「石毛は西武からダイエーに、松永はオリックスから阪神にトレードされた1年後にダイエー入りした。当時のダイエーは巨大戦力を補強していた時代で、2人とも出場機会に恵まれなかった。もし石毛がダイエーで引退せずセに移籍していたら、松永が阪神でそのままプレーしていたら……きっと違う結果になっていたのでは」(同前)
現役にも2000本安打を目前としているパの選手がいる。西武の栗山巧(1926安打)、ソフトバンク・松田宣浩(1728安打)だ。
カミソリシュートで201勝を挙げた野球評論家の平松政次氏が言う。
「2人ともすでに37歳。残り安打数を見ると栗山は達成できそうですが、松田は来年が勝負。層の厚いチームでスタメンを張り続けなければなりませんから楽ではない」
※週刊ポスト2020年12月25日号