「光免疫療法」のメカニズム
早期発見の技術にも進歩が見られる。それが、「超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)」だ。東京医科大学病院の糸井隆夫医師がいう。
「超音波内視鏡で胃から膵臓に向けて超音波を発して病変を探し、疑わしい細胞を採取する検査法です。腹部エコーよりはるかに精度が高く、従来は2~3cmないと見つからなかった腫瘍を5mmほどの段階で早期に発見できます。膵臓がんは早期発見でも現状では生存率が低いが、この検査法なら、『ステージ0』で見つけることも可能になります」
日進月歩の治療法とリスクを認識することで、がんの“正しい恐がり方”が見えてくる。
※週刊ポスト2020年12月25日号