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2020.12.27 07:00  女性セブン

「紅白で最もしゃべった司会者」堀尾正明 台本は429ページ

左から合田さん、田中さん、堀尾さん

合田道人さん(左)、田中稲さん(PC画面、中央)、堀尾正明さんにとっての「紅白」とは?

 いよいよ迫ってきた大晦日の『NHK紅白歌合戦』。今年の紅白は無観客となるが、どんなステージが展開されるのか? 紅白での司会経験もある元NHKアナウンサーの堀尾正明さん、紅白ウオッチャーで昭和歌謡ライターの田中稲さん、紅白歌合戦研究家で作家・音楽プロデューサーの合田道人さんの3人が、紅白について語り合う。

──そもそも皆さんにとって紅白とは?

堀尾:私は2008年までNHKのアナウンサーをしていましたが、アナウンサーにとって紅白の司会は、目標の1つで夢の舞台でした。私はスポーツや報道畑だったので自分が司会をするとはまったく想像していませんでしたが、第55回(2004年)に、紅組が小野文惠アナ、白組が阿部渉アナ、総合司会が年長の私という、全司会をアナウンサーが務める地味な回を任されたんです。

 この年は中越地震があって、新潟が地元の小林幸子さんがいつもの派手な衣装を自粛。着物姿で『雪椿』をトリで歌い、韓流ドラマの『冬のソナタ』が大ヒットし、オファーしたペ・ヨンジュンさんに断られ、代わりにイ・ビョンホンさんが出演したのもいい思い出です。

──NHKが不祥事に揺れた年でもありましたね。

堀尾:「会長やめろコール」など批判も多く、受信料不払いも結構ある中、「明るいキャラクターでやってみろ!」と、ぼくに白羽の矢が立った。総合司会は第1回からありますが、本来出番が少ないのに、ぼくは歴代最もしゃべった総合司会になったようで、台本は429ページもありました。

合田:21時から2時間45分放送される“昭和の紅白”に比べ、堀尾さんが総合司会をした“平成の紅白”は7時30分からの2部制でしたから、台本が分厚くなりますよね。

 ぼくの場合は、新聞記者だった父が、ぼくが2才のときにオープンリールのテープレコーダーを買い、その年の流行歌とともにぼくの成長記録を残そうと紅白を毎年録りためていたのがきっかけです。以来、紅白に興味を持って研究し、本も何冊か出させてもらいました。

田中:わが家では12月31日は家族そろって紅白を見るのが幼い頃からの定番でした。それで、大学時代から本格的にハマり、2000年頃からはブログに紅白の感想を書いて、年賀状代わりにみんなに送りつけるようになりました。実は合田さんの著書『紅白歌合戦の舞台裏』は愛読書で、いまでも私のバイブルなんです。

合田:それはうれしい(笑い)。ぼくが2才ではじめて録音した第14回は、北島三郎さんらが初出場し、史上最高視聴率の81.4%を記録した年です。そして、堀尾さんが司会をした第55回は、視聴率が40%を割り込んだ最初の年でした。ある意味、昭和と平成の紅白を象徴する年になりましたね。

堀尾:確かに。しばらくワースト記録保持者でしたね。その後、抜かれましたが(笑い)。

【プロフィール】
堀尾正明(ほりお・まさあき)/1955年生まれ、65才。埼玉県出身。1981年にNHK入局。2008年にNHK退職後はフリーアナウンサーとして『誰だって波瀾爆笑』(日本テレビ系)などで活躍。

田中稲(たなか・いね)/1969年生まれ、51才。大阪府出身。大阪を拠点に昭和歌謡や懐かしブームなどのライターで紅白ウオッチャー。CREA WEBにて『田中稲の勝手に再ブーム』連載中。

合田道人(ごうだ・みちと)/1961年生まれ、59才。北海道出身。歌手・作家・構成作家で、日本歌手協会理事長。紅白歌合戦研究家で『紅白歌合戦ウラ話』(全音楽譜出版社)など著書多数。

取材・文/北武司 撮影/浅野剛

※女性セブン2021年1月7・14日号

堀尾さん

紅白の秘話について語る堀尾さん

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