撮影・配信機能を強化しスタジオ型の店舗に(G-shelter提供)

大阪のライブハウスと結びオンライン・サーキットイベントに挑戦(G-shelter提供)

沖縄と大阪。現実の距離を飛び越えて新たな体験価値を

 様々な配信イベントを手掛けるなかで、黒澤氏が強い手応えを感じたのが、2020年11月21日に開催した「ゴールデンサーキット 2020 沖縄←→大阪」だ。大勢のアーティストを招いたサーキットイベント(複数のライブ会場を行き来できる音楽イベントのこと)を那覇市で毎年開催してきたが、2020年は県外からゲストを呼ぶことが困難になってしまった。そこで、こちらのイベントでは県外のライブハウスと共催し、遠く離れた会場を中継でつないで、ネット上でサーキットイベントを再現したのだ。

「沖縄の当会場と大阪・難波Meleの2会場を繋いでのライブ配信。各会場の出演者が交互に出演し、ライブ中継をリレーする形式で、ひとつの生配信番組を制作しました。出演者も配信スタッフも、相手の会場に刺激を受けながら、おのおの負けじと次々に新しいギミックを投げ合ったのは、非常にライブ感がありました。

 両会場に音楽と映像を届けるモチベーションで臨み、離れた場所、知らない演者・スタッフ同士でも強い一体感が得られました。決して大きな規模のイベントではありませんでしたが、ライブハウスという空間の力と、配信の距離を無くす力が加わることで、現実の距離を飛び越えて新たな体験価値をみんなで共有できた稀有な現場でした」(黒澤氏)

“オンラインイベント”というジャンルに強い関心を抱くエンタメライターの月の人氏は、今年70本以上のオンラインイベントを鑑賞してきた中で、8月に開催されたロックバンド・サカナクションの「SAKANAQUARIUM 光 ONLINE」をベストステージに挙げる。

「『SAKANAQUARIUM 光 ONLINE』は、”ライブミュージックビデオ”というコンセプトのもと、楽曲ごとに異なる演出を施し、それを生中継で次々披露することで観客を全く飽きさせず、SNS上でも熱狂的な実況コメントとともに盛り上がりました。

 倉庫の中にステージを作ることによって、通常のライブでは不可能な場所への照明の設置、公演途中での舞台の移動・変形、配信環境で聴くことが最も迫力を生むように想定された音響などを実現。視覚・聴覚ともにオンラインだからこそ映えるように作り込まれており、通常のライブとは違う種類の興奮と没入感がありました」(月の人氏)

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