芸能

紅白『蛍の光』4代目指揮者・都倉俊一氏が明かす当日の流れ

作曲家としても活躍する都倉俊一氏が紅白の思い出を振り返る

作曲家としても活躍する都倉俊一氏が紅白の思い出を振り返る

 山口百恵、ピンク・レディー、高橋真梨子、山本リンダ、郷ひろみ、狩人など、多くの歌手にヒット曲を提供してきた都倉俊一氏。2017年には、NHK紅白歌合戦における『蛍の光』の4代目指揮者に就任した。そんな都倉氏が紅白にまつわる話を語った。。

 * * *
 僕が作曲家としてデビューした頃、紅白はレコード大賞とともに大晦日の2大イベント。歌い手はレコ大の会場だった帝国劇場から紅白会場のNHKホールまで、パトカー先導で移動するのが売れっ子の証しという時代でした。

 記憶に残る紅白といえば、狩人が『あずさ2号』で初出場した77年、ステージ上で指揮をしたことでしょうか。テレビには一瞬しか映りませんでしたが(笑い)、レコ大で新人賞を受賞した彼らと一緒に帝劇から移動したことも懐かしい想い出です。当時はその40年後に『蛍の光』の指揮で再び紅白の舞台に立つとは思いもしませんでしたけどね。

 平尾昌晃さんの後任として、NHKから依頼があったのは2017年の秋。「(2代目指揮者の)宮川泰先生の時は指揮棒に花束を付けて振っていたので、都倉先生もいかがですか?」と言われましたが、それは丁重にお断わりして(笑い)、フルオーケストラ用の譜面を書かせてもらえるなら、ということでお引き受けしました。

 それ以来、大晦日は夕食後に入浴してから家を出て、23時に会場入り。その30分後にはスタンバイしますが、なにせ生放送でしょう? 番組が終わる23時45分にきっちり収めないといけないので、後奏の秒数やテンポを調整しながら指揮棒を振っています。終了後は打ち上げに顔を出してから帰宅しますが、今年はコロナ禍で無観客開催。現場の雰囲気は大きく変わるでしょうね。

関連キーワード

関連記事

トピックス

防犯カメラが捉えた緊迫の一幕とは──
「服のはだけた女性がビクビクと痙攣して…」防犯カメラが捉えた“両手ナイフ男”の逮捕劇と、〈浜松一飲めるガールズバー〉から失われた日常【浜松市ガールズバー店員刺殺】
NEWSポストセブン
第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
《左耳に2つのピアスが》地元メディアが「真美子さん」のディープフェイク映像を公開、大谷は「妻の露出に気を使う」スタンス…関係者は「驚きました」
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(27)と伊藤凛さん(26)は、ものの数分間のうちに刺殺されたとされている(飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
「ギャー!!と悲鳴が…」「血のついた黒い服の切れ端がたくさん…」常連客の山下市郎容疑者が“ククリナイフ”で深夜のバーを襲撃《浜松市ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
和久井学被告と、当時25歳だった元キャバクラ店経営者の女性・Aさん
【新宿タワマン殺人・初公判】「オフ会でBBQ、2人でお台場デートにも…」和久井学被告の弁護人が主張した25歳被害女性の「振る舞い」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(Instagramより)
《愛するネコは無事発見》遠野なぎこが明かしていた「冷房嫌い」 夏でもヒートテックで「眠っている間に脱水症状」も 【遺体の身元確認中】
NEWSポストセブン
大谷翔平がこだわる回転効率とは何か(時事通信フォト)
《メジャー自己最速164キロ記録》大谷翔平が重視する“回転効率”とは何か? 今永昇太や佐々木朗希とも違う“打ちにくい球”の正体 肩やヒジへの負担を懸念する声も
週刊ポスト
『凡夫 寺島知裕。「BUBKA」を作った男』(清談社Publico)を執筆した作家・樋口毅宏氏
「元部下として本にした。それ自体が罪滅ぼしなんです」…雑誌『BUBKA』を生み出した男の「モラハラ・セクハラ」まみれの“負の爪痕”
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
「佳子さまは大学院で学位取得」とブラジル大手通信社が“学歴デマ報道”  宮内庁は「全報道への対応は困難。訂正は求めていません」と回答
NEWSポストセブン
米田
「元祖二刀流」の米田哲也氏が大谷翔平の打撃を「乗っているよな」と評す 缶チューハイ万引き逮捕後初告白で「巨人に移籍していれば投手本塁打数は歴代1位だった」と語る
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト
生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト