【年収1000万円以上】コロナ前から住宅購入している人が多い
そして、私が見ている限り年収が1000万円を軽く超えるようなアッパー層は、コロナ禍によっても収入をほとんど減らしていない。
彼らのビジネスフィールドは、コロナ禍による影響を受けにくいか、むしろ恩恵を被っているような分野が多い。たとえば情報機器やソフトウエア業界に従事する人たちは、テレワークによる導入需要で潤った。ゲームやネット関連も巣ごもり需要を享受したらしい。
私の周りの不動産業者たちも、この層に向けた営業でここ数か月忙しくしているが、実際の売買はあまり動いていない感じがする。彼らの多くはすでに住宅を購入していたり、コロナ以前からテレワークにも支障がない広さの賃貸住宅に住んでいたりするケースが多いからだ。
【年収2000万円以上】価格下落を期待して“様子見”
年収が2000万円を超えていたり、十分な金融資産を持っている富裕層はどうなのか。彼らはセカンドハウス用にリゾート地で別荘を購入するようなケースが多少みられる程度で、ほとんど動いてない。都心の億を超える中古マンションも動きが悪い。きっと彼らは、価格の下落を期待してじっと市場を見守っているのだろう。
ただ、コロナ感染を恐れる一部の高齢富裕者は、郊外エリアにゆったりとした住まいを購入したり借りたりして、避難的な「プチ移住」を行うケースを多少見かける。