【年収700万円~1000万円】住宅ローン抱えるファミリー層が窮地に
次に世帯年収が700万円から1000万円あたりの中堅上位層は、テレワーク用の「プラス1部屋」や「共用施設の充実」を求めて、近郊や湾岸エリアにある中古マンションの購入を急いでいる。ちょっと危ない購買行動のように思えるが、住宅ローンが昨年の年収で審査される今年のうちに住宅を買ってしまおうという動きも多いという。
だが、この中堅上位層は、残業やボーナスの大幅減で今年の年収を大幅に減らしているケースも多そうだ。
特に住宅ローンを抱えているファミリーはコロナ禍で家計が苦しくなっている。このクラスはほとんどが給与所得者なので、残業やボーナス減が家計を直撃する。今後、任意売却(※注)に追い込まれるケースは、この層から大量に出てきそうだ。
※注/住宅ローン等の借入金が返済できなくなった場合、あるいは売却後も住宅ローンが残ってしまう不動産を金融機関の合意を得て売却する方法。