ワイン、ウサギについて精通しているひぐち君
――映画のあとに挑戦したことは?
ひぐち君:ありがたいことに芸人だけで食べられるようになっても、ピンの仕事のオファーは男爵さんのほうがあったし、事務所のマネージャーさんにも「なにかやらないとお前の仕事はなくなるぞ」と言われていたので、次はウサギに詳しくなろうとメチャクチャ勉強しました。ウサギが好きで飼っていましたからね。卯年の2011年にウサギの仕事がいっぱいくるぞと想定して準備しました。
たとえば、ウサギだらけの無人島が日本に2つあるんです。まず広島県の大久野島(おおくのしま)。ここは観光地化されていて、みんなウサギを見に行くというような島。もう1つは沖縄県の嘉弥真島(かやまじま)で、まず石垣島からフェリーで小浜島まで行きます。そこから、現地の人に交渉して船を出してもらって1人で行って、1日かけて写真を撮ってきました。ネタも知識も万全にして待ち構えていたのですが、卯年に来たウサギに関する仕事はラジオ1つ。こりゃダメだなって(笑い)。勝手ながら、芸能界一のウサギ博士だと自負しております。
――では、ウサギのトリビアを教えてください。
ひぐち君:ウサギは「淋しいと死んじゃう」って言われるじゃないですか。あれはウソです。ウサギは縄張り意識が強く、淋しくて死ぬことはあり得ないんです。
では、なぜそんな都市伝説が生まれたのかというと、ウサギは草食動物で病気があっても隠すことが原因だと考えられます。自然界では病気だと天敵に気づかれると食べられちゃうから、弱みを飼い主にも隠すんです。飼い主としては、元気だったウサギがある日、突然死んでしまう。全然かまってあげられなかったからだ!と思うわけですね。
獣医さんに「どうしたら隠されているウサギの病気がわかりますか?」と聞いたら、「目の輝きを毎日見ていたらわかる」と言われました。毎日見ていたら本当にわかってくるんですよ。今日は輝きがないな、と思ったら、案の定ご飯をあまり食べなかったりしました。異変に気づいて早めに動物病院に連れて行っているからか、今飼っているウサギは13才とかなり長寿です。ウサギは長生きでもだいたい8年くらいなんですよ。