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2021.01.01 16:00 週刊ポスト
コロナで進む「検査控え」 命に関わる脳、心臓検査の重要性

専門家が受けたほうがよいとする検査とは?(イメージ)
健康診断といえば、1年に1回程度受けるもの──。そう思っていた人も多いだろうが、コロナによって変化が起きている。日本総合健診医学会などが全国180の健診センターや病院を調査したところ、2020年1月から9月までの健康診断受診者数は約1400万人で、前年同期から30%以上も減少した。
健康診断だけではなく、病気の早期発見につながる各種検査の減少傾向もしばらく続くと予想される。だが、医療ガバナンス研究所理事長で医師の上昌広氏はこう指摘する。
「感染が拡大しているうちは、慌てて検査を受ける必要はありません。もちろん、がんなど重い疾患の家族歴があったり、大腸ポリープなどの異変が見つかっている人は定期的に検査を受けたほうがいいです。
一方で、そもそも発見率が低かったり、健康を損ねる可能性がある検査も少なくありません。本当に必要な検査は何かを今こそ見極める必要があります」
安易な通院を控えたい局面においても、専門家が受けたほうがよいとする検査について、情報を得ておく必要がある。
くどうちあき脳神経外科クリニック院長の工藤千秋医師は頭部MRI/MRA検査を挙げる。
「頭部MRIは脳の断面図を映し、脳梗塞を起こした血管の詰まりが白い影として現われます。頭部MRAは脳血管を立体的に映し、くも膜下出血の原因となる未破裂脳動脈瘤などを発見できます。脳血管の動脈硬化リスクは加齢とともに増すので、60代以降は年に1度はこれらの検査を受けてほしい」
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