海を望む南房総邸/千葉。「ADDress」の“定額住み放題”は、寝具や調理道具など生活必需品完備、光熱費込みなので、手ぶらで利用できる(写真/ADDress提供)
テレワークが働き方の選択肢を広げる
こういった新しいライフスタイルを後押しするのが、テレワークの広がりだ。
「コロナの長期化でリストラや雇止めなど厳しい状況が続いているが、一方、産休育休や在宅勤務の制度が充実。女性が自由にキャリアを選べ、働きやすい状況になるのでは」
そう語るのは、調査機関『しゅふJOB総研』所長の川上敬太郎さんだ。
「感染リスクを下げるために、必要に駆られて広まったテレワークですが、オンライン環境さえ整っていれば、遠く離れた場所の仕事もできるようになったのは働く側にも、企業にとってもメリットです。
夫の転勤についていく選択をしても、在宅で仕事ができれば退職しなくてすみます。実際に『海外在住可』と記して求人をした静岡の企業には、全国から応募があり、地方在住者が採用されました。仕事選びの柔軟性はますます広がるでしょう」(川上さん)
仕事はテレワークで対応できるものばかりではない。弁当などのテイクアウト事業は伸びていても、密な環境で働くのは感染リスクが高まる。
そこで注目されるのがロボットの利用。『アールティ』が開発した人型協働ロボットは、トレーに積み上げられたなかから食材を選んで盛り付けることが可能に。人との間にロボットをはさめば密を回避でき、人手不足への対応、異物やウイルス・微生物の混入対策にもなる。2021年春には導入が期待されている。
※女性セブン2021年1月21日号