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競走馬には「左利き」が多い理由【さらば愛しき競馬vol.8】

角居勝彦調教師

角居勝彦調教師

 馬は左利きの方が多いといわれています。利き脚は生まれながらに決まっていて、お母さんのお腹の中にいる時の姿勢の影響もあると聞いたことがあります。しかし、調教していく過程で左手前が得意になっていく馬が多いことも確かです。なぜだかおわかりですか?

 馬には左から乗って左から降ります。何かあった時も騎手は無意識のうちに左から降りようとする。そんなことで鞍上はどうしても左に傾きがち。つまり馬にとってセンターに乗っていないことが多い。そうすると馬はそれを修正しようとして右に傾こうとします。これはあくまでも修正する動きなので、その反動として左前になった時の方が得意になるのではないかと考えられています。

◆角居厩舎 今週の出走予定馬

1月23日(土)
小倉11R 小倉城特別4歳上2勝クラス アイタイ 牡5 57森裕太朗

1月24日(日)
中山10R アレキサンドライトS4歳上3勝クラス スマートランウェイ 牝5 55池添謙一
中京8R 4歳上2勝クラス グレートバローズ 牡4 56岩田康誠

【プロフィール】
角居勝彦(すみい・かつひこ)/1964年石川県生まれ。2000年に調教師免許を取得し、2001年に開業。以後19年間、中央でGI26勝、重賞計82勝を含む758勝(2020年11月22日現在)。最多勝利3回、最多賞金獲得5回など13のJRA賞を受賞。地方、海外を合わせたGI38勝は現役1位。デルタブルースでメルボルンカップ、シーザリオでアメリカンオークス、ヴィクトワールピサでドバイワールドカップを勝つなど海外でも活躍。引退馬のセカンドキャリア支援や障がい者乗馬など福祉活動にも尽力。管理馬は他にウオッカ、カネヒキリ、エピファネイア、ロジャーバローズなど。

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