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神田明神と『ケンガンアシュラ』、勝負運の聖地で異色のコラボ実現

「勝負運の聖地」と言われる神田明神

「勝負運の聖地」と言われる神田明神

 江戸の総鎮守、神田明神といえば、平将門公をお祀りし、かの徳川家康が関ヶ原の戦いを前に必勝祈願したことでも知られる“勝負運の聖地”。その勝負運にあやかろうと毎年新年には商売繁昌を願って、大手町の大企業の幹部はじめ、ビジネスマンや商売関係者が大勢参拝に訪れる。

 その境内にある神田明神資料館において、企業間の代理戦争を行う「拳願仕合」をテーマにした人気格闘技マンガ『ケンガンアシュラ』(原作/サンドロビッチ・ヤバ子、作画/だろめおん)がコラボ展『戦と拳願仕合』を開催することになった(神田明神資料館1階・2階展示室にて、2月13日から3月14日まで開催)。

 同作は、格闘技とビジネスの熾烈な戦いが描かれ人気を呼び、その後アニメ化もされ、現在はNetflixで全世界に配信され、多くのファンを獲得している。そのカラー原画と神田明神が所蔵している源平合戦などの「戦い」をテーマに描かれた貴重な浮世絵や古文書が同時に展示されるという。

 同作のテーマとなっている「拳願仕合」とは、商売の権利や巨額の利益を賭けて、企業が雇った闘技者が素手で決着をつけるという地下格闘技だ。あくまでもフィクションだが、徳川7代目将軍、家継が商人達の争いを収める手段として発案したという設定になっている。今回のコラボ展について、神田明神禰宜・岸川雅範氏は次のように語る。

「江戸時代にルーツをもつとされる“拳願仕合”や企業間の戦いというテーマも商売繁昌の神様をお祀りしている神田明神と親和性があると感じました。原画についてはマンガワン編集部の解説、浮世絵に関しては立教大学特任准教授の滝口正哉氏の解説も展示されます」

 会場には『ケンガンアシュラ』の人気キャラ・十鬼蛇王馬、関林ジュンの等身大フィギアも展示されるという。

 歴史とはそもそも生き残りを懸けた「戦いの歴史」でもある。コロナとの戦いを繰り広げる令和のいま、時代は変わっても、日々が「戦い」の連続であることを変わりはない。今回、本企画限定のコラボお守りも登場するというから、「勝利」の御利益をいただきに神田明神にお参りに行ってみてはいかがだろうか。

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