●『猟人日記』(1964年、日活)
原作:戸川昌子 監督:中平康 出演:仲谷昇、戸川昌子、十朱幸代
本田(仲谷)は出張先の東京で、3人の女性と情事を繰り返していた。その愛人たちが次々と殺害され、本田に容疑が掛けられるが……。
●『裸体』(1962年、松竹大船)
原作:永井荷風 監督:成沢昌茂 出演:瑳峨三智子、川津祐介、千秋実
税理士事務所勤めだった左喜子(瑳峨)が「芸術的な身体をしていると、たくさんお金は入ってくる」と豪語し、肉体を武器にする女性に変身。
●『砂の上の植物群』(1964年、日活)
原作:吉行淳之介 監督:中平康 出演:仲谷昇、西尾三枝子、稲野和子
一郎(仲谷)は津上姉妹と三角関係になる。ある時、姉の京子(稲野)を旅館の一室にふしだらな姿のまま閉じ込め、妹の明子(西尾)に晒す。
■「生誕135年 谷崎潤一郎 谷崎・三島・荷風──耽美と背徳の文芸映画」は2月19日(金)(神保町シアター)まで。
取材・文/岡野誠
※週刊ポスト2021年2月12日号