米国初のおもちゃやバッジが流行り、深夜ラジオも人気に
米国発のアメリカンクラッカーやスマイルバッジが日本中の若者の間で大流行したのもこの年だ。
「この年の春先、東京の浅草でおっちゃんが『いま、アメリカで大流行』という、のぼりを屋台に立てて、アメリカンクラッカーを売っていたのを買って、1か月くらいで飽きたのを覚えています(笑い)」(泉さん)
その頃、若者のライフスタイルに根強く浸透していったのが、ラジオの深夜放送だ。
「深夜ラジオは60年代終わりくらいから始まって、当初はみのもんたや落合恵子などの局アナが、パーソナリティーを務めていました。
それが、1972年頃からは吉田拓郎などのフォークシンガーが深夜放送のDJを務めるようになった。ニッポン放送の『オールナイトニッポン』を初期からやっていた糸居五郎さんは、黒人音楽、いわゆるソウルミュージックに詳しくて、当時、東京の赤坂や六本木に増え始めたディスコに行く前には、五郎さんのラジオ番組でソウルミュージックを勉強して行ったのを覚えています」(泉さん))
※女性セブン2021年2月18・25日号