座っている時の正しい姿勢とは

座っている時の正しい姿勢とは(イラスト/あべゆきこ)

 後藤さんが指導したスポーツ選手の中でも、胸を張る姿勢をやめた結果、タイムが伸びた例は多くあったという。

「体にいいゆるやかな猫背を作るコツは、背中と首に入った力を抜き、視線が前を向くよう、少しあごを上げること。両足の間隔は肩幅くらい開けて、足裏全体で地面を踏むように意識してください。くるぶしと首を結ぶラインが直線になればなおいいでしょう。全身の力を抜いて、いつもリラックスした状態を心がけてください」

 慣れてしまえばこのうえなく楽な姿勢だが、すでに体の平衡が失われている場合、違和感を覚えたりバランスがとれずにふらついたりすることも多い。その場合、後藤さんは「足踏み」で改善することを推奨する。

「1日1度、足踏みをすることで筋肉の緊張がほぐれ、背骨の位置が自然なS字に整います。注意事項としては、同じ場所でよそ見をせずに5分間続けること。テレビや鏡、お気に入りの俳優のポスターなど目印になるものを正面に置いて行いましょう」

 これを実行して正しい姿勢が身につき、ぎっくり腰やひざ痛が改善した例も多数あるそうだ。

※女性セブン2021年3月4日号

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