さまざまな効果を秘めるかずかずの油(GettyImages)

さまざまな効果を秘めるかずかずの油(写真/GettyImages)

 開封したら、なるべく早く使い切りたい。一方で、えごま油は購入時に注意したい。日本や中国、韓国で精製されたえごま油は、精製の度合いが高すぎて、ポリフェノールの含有量が少ないものがあるからだ。

「無色透明のものよりも、ほんのり黄色っぽいものの方が、ポリフェノールが多い。しかし、多くが紫外線から守るために瓶に色がついていて、店頭ではわかりにくいのが難点です」

 脂肪燃焼効果を期待するなら、MCTオイルがおすすめだ。ココナッツオイル由来のものが多く、すぐにエネルギーに変わる中鎖脂肪酸100%でできている。

 さらに、インド生まれの「ギー」という油もダイエット効果が期待できる。ギーとは、発酵バターを加熱、ろ過したもの。不要な水分や糖分、たんぱく質などが取り除かれているため、ビタミンAやEなど、体に必要な成分を吸収しやすい。そのギーにココナッツオイルをブレンドした「ココナッツ・ギー」は、世界で注目されているスーパーフードだ。

「ココナッツオイルの効果に加え、ギーの『共役リノール酸』という成分が注目されています。草に含まれるリノール酸が、それを食べた牛の胃の中で変化した物質で、これを人間が摂ると体脂肪だけを減少させるという研究結果が出ています。米TIME誌の『世界の最も健康的な食べ物50』でも6位にランクインしています」(麻生さん)

 牧草で育った牛のミルクだけで作った「グラスフェッド・ギー」を溶かしたコーヒーは“防弾コーヒー”“完全無欠のコーヒー”と呼ばれ、欧米で大流行している。世界的モデルのミランダ・カーも、いまはココナッツオイルに代わってギーを愛用しているという。

※女性セブン2021年3月18日号

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