「MTVビデオ・ミュージック・アウォード2014」に出演したBerryz工房(EPA=時事)
小沢氏が続ける。
「みなさん、各グループを牽引した大人気メンバーです。学業のために稼働時間に多少の制約ができたとしても、アイドルとしてのマイナスにはならないことが立証されたことで、さらに空気が変わっていったのかもしれません。
先日、現役大学生で21才の野中美希さん(モーニング娘。’21)と平井美葉(21。BEYOOOOONDS)さんにアイドル活動と学業との両立についてお話を伺う機会がありましたが、スケジュールなども事務所の方がかなり親身に相談にのってくれるらしく、とても感謝していました。
大学進学に限らず、本人の人生選択を事務所が後押しできる背景には、モーニング娘。から始まったハロー!プロジェクトには、卒業がつきものであり、人材流動性が高いことも関係しているのではないでしょうか。ファンとしてはもちろん、元気な姿が見られなくなるのは寂しいですが、選択を尊敬しています。在籍中から芸能界以外の世界に視野を広げる機会もあるからこそ、ネクストキャリアが多様化したのかもしれないですね」
アイドル活動には「卒業」がつきものだからこそ、卒業後も見据えたキャリアサポートを惜しまない。そうしたマネジメントからは、多くの未成年者を預かる責任というものが感じられるようだ。
◆取材・文/原田イチボ(HEW)
このうちの何人もが次のキャリアへと旅立った(EPA=時事)