芸能

母を16年介護の安藤優子氏「つらい時は迷わず周りを頼って」

安藤優子氏が16年にも及ぶ実母の介護から学んだこととは?

安藤優子氏が16年にも及ぶ実母の介護から学んだこととは?

「母を追い込んだのは、父の死でした。母の生活を支えていた父が急に亡くなったことで、母の病が格段に進んだのです」

 そう語るのは、ジャーナリストの安藤優子氏(62)。ニュース番組のMCという多忙な仕事を抱えながら、16年間にわたって実母を介護した安藤氏は、父親の死が大きな転機だったと振り返る。

「父が亡くなる前から、母には軽い認知症の症状がありました。でも父が食事や買い物からペットの世話にいたるまでの生活全般をサポートしていたので、母の症状は軽度にとどまっていた。父が母の生活リズムを支える柱だったんです」

 だが父親は2006年にがんが発覚してわずか半年で亡くなり、“柱”を失った母親の病状はみるみる悪化していった。

「父は車で、母の大好きなお花の直売所に連れていったりしていましたからね。日常から四季を失ってしまった母は生きる気力を失い、自宅マンションに引きこもるようになりました。

 すると運動不足で体重が増加して膝が痛むようになり、さらに活動が乏しくなって認知症が進行した。母の心だけでなく生活も荒んだものになりました。部屋も荒れ放題で、ペットの排泄物が転がったままになっていることもありました」

 父の死後、安藤氏は兄妹持ち回りでひとり暮らしの母を在宅介護した。多忙な日々を過ごしていた安藤氏は、仕事と介護の両立に奔走した。

「金曜日の生放送を終えて埼玉の実家に駆けつけ、週末に泊まりがけで介護することはしょっちゅうでした。最もしんどかったのは、母がヘルパーさんに“モノを盗られた”といった妄想を抱くようになったこと。自分が仕事をする間は第三者に介護をお任せしていたので、そこを本人に拒絶されたら、どうすればいいかわからなかった。

 父と母の関係には母子の関係とは圧倒的に違う緊張感と信頼感があったので、“お父さんが生きていれば、お母さんはもっとシャンとしていただろうに”と思ったこともありました」

関連記事

トピックス

自身のYouTubeで新居のルームツアー動画を公開した板野友美(YouTubeより)
《超高級バッグ90個ズラリ!》板野友美「家賃110万円マンション」「エルメス、シャネル」超絶な財力の源泉となった“経営するブランドのパワー” 専門家は「20~30代の支持」と指摘
NEWSポストセブン
濱田よしえ被告の凶行が明らかに(右は本人が2008年ごろ開設したHPより、現在削除済み、画像は一部編集部で加工しております)
「未成年の愛人を正常に戻すため、神のシステムを破壊する」占い師・濱田淑恵被告(63)が信者3人とともに入水自殺を決行した経緯【共謀した女性信者の公判で判明】
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
《外道の行い》六代目山口組が「特殊詐欺や闇バイト関与禁止」の厳守事項を通知した裏事情 ルールよりシノギを優先する現実“若いヤクザは仁義より金、任侠道は通じない”
NEWSポストセブン
志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン
暑くなる前に行くバイクでツーリングは爽快なのだが(写真提供/イメージマート)
《猛暑の影響》旧車會が「ナイツー」するように 住民から出る不満「夜、寝てるとブンブン聞こえてくる」「エンジンかけっぱなしで眠れない」
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《木漏れ日のなかベビーカーを押す海外生活》眞子さん、苦渋の決断の背景に“寂しい思いをしている”小室圭さん母・佳代さんの親心
NEWSポストセブン
自殺教唆の疑いで逮捕された濱田淑恵被告(62)
《信者の前で性交を見せつけ…》“自称・創造主”占い師の濱田淑恵被告(63)が男性信者2人に入水自殺を教唆、共謀した信者の裁判で明かされた「異様すぎる事件の経緯」
NEWSポストセブン
米インフルエンサー兼ラッパーのリル・テイ(Xより)
金髪ベビーフェイスの米インフルエンサー(18)が“一糸まとわぬ姿”公開で3時間で約1億5000万円の収益〈9時から5時まで働く女性は敗北者〉〈リルは金持ち、お前は泣き虫〉
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《総スカン》違法薬物疑惑で新浪剛史サントリー元会長が辞任 これまでの言動に容赦ない声「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」「生活のあらゆるとこにでしゃばりまくっていた」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《エプスタイン事件の“悪魔の館”内部写真が公開》「官能的な芸術品が壁にびっしり」「一室が歯科医院に改造されていた」10代少女らが被害に遭った異様な被害現場
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン