最多勝を争う先発の柱、早川隆久(楽天・22)。最速155キロの速球で高い奪三振率を誇る(時事通信フォト)
佐藤との大学エース対決パの新人たちも負けていない。
新人完封一番乗りとなった早川隆久(22)は、田中、涌井秀章(34)、則本昂大(30)、岸孝之(36)など先発陣が充実する楽天でローテーションを任され、切れ味するどいスライダーと抜群のコントロールを武器に勝ちを重ねている。そのほかにもロッテのドラ1左腕で先発ローテの柱として活躍する鈴木昭汰(22)や23イニング連続奪三振の新人タイ記録をマークした日本ハムの伊藤大海(23)、盗塁16個でリーグトップを走る西武のドラフト4位・若林楽人(23)などが存在感を見せている。
東京六大学でしのぎを削った早川(早大)と鈴木(法大)が秋季リーグ以来7か月ぶりに対戦した5月2日の楽天対ロッテ戦は大いに盛り上がった。交流戦では近大出身の阪神・佐藤との対決が楽しみだ。
取材・文/鵜飼克郎
※週刊ポスト2021年6月4日号
ドラ6ながら正遊撃手に定着、中野拓夢(阪神・24)。しぶとい打撃と好守でレギュラーに。4日のヤクルト戦では佐藤とのアベック弾がファンを沸かせた(時事通信フォト)