芸能

花田優一「週刊誌記者を弟子にして、師匠と父の背中を思い出した」

週刊誌記者を弟子にしたことで「たくさんの人から連絡がきた」という花田優一氏

週刊誌記者を弟子にしたことで「たくさんの人から連絡がきた」と語る花田優一氏

 父・花田光司氏(元・貴乃花親方)との間に生じている行き違いや、歌手やアートなど多方面で活動することへの疑問など、何かと世間の反発を受けがちな靴職人の花田優一氏。今年5月、そんな優一氏の素顔を探るべく「週刊誌記者」が弟子として“潜入”する異色の不定期連載が始まった。最初の修行で「才能がある」と認めた弟子との“交換日記”第2回をお届けする(別稿で記者本人のレポートあり)。

 * * *

 2週間前、「週刊誌記者が花田優一に弟子入りしてみた」の企画が始まって、第1回の記事が世に出た。自分の手で書いた文章が、ネットニュースに載るのは変な気分だった。これは絶対に面白い、と自信は持っていたものの、出版社やテレビ局など様々な関係者から直接連絡が来たことで、より一層やる気になった。

 この企画の面白い部分は、花田優一本人と週刊誌記者がそれぞれ記事を書き、同時にアップされるということだ。僕たちはそれぞれ、ネットにアップされるまでお互いの記事を読むことはない。

 二人とも同じ空間で、同じ景色を見ているのにもかかわらず、こんなにも文面の匂いが変わるのか、と驚きを隠せず、僕と記者はこんなにも違う目線で物事を見ていたのか、とほんの少し恐怖さえ感じるほどだった。

イタリアで学んだ日本人の“ゴシップ根性”

 フィレンツェで修行している頃、イタリア人の先輩に「“嫉妬”の対象は国によって違う」と教わったことがある。彼が言うには、アメリカ人の“嫉妬”の対象は“お金”。だから、アメリカで長者番付に載るような成功者は、多くの寄付をしなければならないし、身銭を切った活動をする意識が高いんだと教わった。

 次に、イタリア人の“嫉妬”の対象は“権力”だという。女遊びをしようとも、仕事をしっかりとしてくれれば良い。という国民性だが、政治家や協会がらみで、権力が動いたというゴシップは、注目される。

 そして、日本人の“嫉妬”の対象は“モテる”ということらしい。イタリア人の彼いわく、日本人の女性は世界で一番モテるけれど、日本人の男性は世界で一番モテない。だから、不倫や浮気に敏感に反応するし、それを犯した者の人生を奪うほど批判の対象になるのだと。

 一個人の意見なのかも知れないけれど、18歳の僕は妙に納得した。そして、25歳の今でも、そのゴシップという暇つぶしを作り出す週刊誌や、それを取り巻く世界を、僕は好きにはなれない。

 僕がまだイタリア語を話せない頃、師匠アンジェロは僕のことを、ルイージと呼び始めた。「“ユウイチ”はイタリア人には難しい発音なんだ。だからお前はルイージだ!」と言われ、なんだか嬉しくて泣きそうになった。

 週刊誌記者が僕の工房に弟子として入った2日目、

「呼び方を変えましょう」

関連キーワード

関連記事

トピックス

前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
中日に移籍後、金髪にした中田翔(時事通信フォト)
中田翔、中日移籍で取り戻しつつある輝き 「常に紳士たれ」の巨人とは“水と油”だったか、立浪監督胴上げの条件は?
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
新たなスタートを切る大谷翔平(時事通信)
大谷翔平、好調キープで「水原事件」はすでに過去のものに? トラブルまでも“大谷のすごさ”を際立たせるための材料となりつつある現実
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン