●台風の等圧線の間隔が狭ければ狭いほど風が強くなる!
台風の等圧線の間隔が狭ければ狭いほど風が強くなる!
2019年10月12日(令和元年東日本台風)の天気図です。台風の円が大きく、等圧線の間隔が狭いため、勢力が強いことがわかります。等圧線の間隔が狭ければ狭いほど風が強くなります。
台風の北側には停滞前線があり、前線と台風が合わさると前線の活動をより活発にさせるとともに、台風が近づく前から前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むことにより雨が降るため、記録的な大雨となりやすいです。この台風は静岡伊豆半島に上陸、長野県・千曲川や東京都・多摩川が氾濫しました。
【プロフィール】
水谷花那子(みずたに・かなこ)/1993年生まれ、大阪府出身。慶應義塾大学卒業後、三井物産入社。退社後、気象予報士の資格を取得。2021年1月から情報番組『Nスタえひめ』(あいテレビ)に出演中。スペイン語実務翻訳士、ドローン操縦士の資格も持つ。
取材・文/上田千春 撮影/佐藤敏和 画像提供/ウェザーマップ
※週刊ポスト2021年6月4日号