ルールを決める
「“卒家事”は、おのおので家事をするようになるだけで、一緒に暮らすことに変わりはありません。そこで大切になるのがルールです」(西崎さん)
まずは、各家事の責任者を決めるとルール決めがスムーズになるという。家族の1人だけに負担がかかるような分担になると本末転倒のため、定期的に家族会議を開き、ルール内容の見直しをしよう。
「加えて、スケジュールを共有することも大切。帰宅時間や外泊など、連絡を取り合うルールも組み込んでおくことをおすすめします」(西崎さん)
一度甘えが出ると、雪崩のように崩れていくので、ルールを決めたら絶対に守ること。
何があっても手出しはしない
“卒家事”をするうえで、絶対に守らないといけないことは、家事を教えたら妻は絶対に手を出さない、ということ。
「一度でも手伝うと、“結局やってくれるんだ”と、再び頼られてしまいます」(西崎さん)
洗い物が数日たまっていても、自分の食器だけしか洗わない。自分の調理時に邪魔だと思うなら、そこにある使用済みの皿などをバケツに入れ、床に置いておくなどして徹底しよう。
「順調に家事能力を磨いてきたところで手を出すと、“自分を信頼できないのかな”と、家族との関係を悪化させる原因にもなります」(川崎さん)
毅然とした態度で自分のため以外の家事を拒否する。これこそ最も大切なのだ。
取材・文/前川亜紀 イラスト/ユキミ
※女性セブン2021年6月17日号