誰からも好かれる大谷翔平(時事通信フォト)
習いごとや進路についても口出しはしなかった。
「野球以外の唯一の習いごとは、もともと幼稚園の活動の一環として始めたスイミングスクールだけ。それが大谷選手ならではの肩甲骨や肩・肘の柔軟性につながっている側面もあると思います。これを小学生になっても継続すると決めたのも本人。小学5年生で辞めることも自分で決断したそうです。
高校卒業後、メジャーでなく日本のプロ野球に進むと決めたのも、二刀流のプレースタイルで勝負すると決めたのも本人の意思です。両親は悩む姿を見守りながらも、息子の結論に口を出すことはなかった」(同前)
当たり前のことを当たり前に──。そんな両親の教育方針が、世界最高峰の舞台でも少年のように白球を追う大谷のすがすがしさにつながっているのだろう。
※週刊ポスト2021年7月9日号