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『愛の不時着』でピョ・チス役を演じたヤン・ギョンウォンがロケ地を案内(写真/K-DRAMA WEEK公式HPより)

韓国ドラマ出演俳優らによるオンラインツアーも

 日韓の政府や自治体などが行っている、観光客誘致のための活動も活発だ。日本政府観光局の韓国語公式YouTubeチャンネル「J Route」が今年1月に公開した、日本の観光地を紹介した動画は200万以上の再生回数を達成。長崎県や愛媛県、鹿児島県、青森県など韓国語の公式SNSを運営する自治体も、定期的にフォロワーに特産品をプレゼントするイベントを開催し、地域観光情報を提供し続けている。

 韓国観光公社も済州観光公社と協力し、「インセンコリア ぬいぐるみ旅in JEJU」と題した面白いイベントを実施。大事にしているぬいぐるみを日本から済州島に送り、自分の代わりに旅をさせるという企画で、済州島の空港到着から始まりあちこちの名所でぬいぐるみの集合写真をSNSに掲載した。ユニークな企画で、日頃から愛着のある自分のぬいぐるみが旅する様子が何とも可愛く話題を呼び、筆者も実際に目にして、ぬいぐるみ達の観光コースをそっくりそのまま廻りたくなった。

 さまざまな取り組みの中でも、特に注目度が高いのが韓国ドラマにフォーカスした企画だ。韓国観光公社は、日本で大ヒットしたドラマ『愛の不時着』、『梨泰院クラス』、『サイコだけど大丈夫』の俳優らによるオンラインツアー「K-DRAMA WEEK」を開催。出演者が撮影秘話を語りつつ、自らロケ地や韓国の観光地を案内するという韓国ドラマファンには堪らない企画で反響を呼んだ。

 ソウル市も、ホームページに韓国の大人気ドラマ『ヴィンチェンツォ』のロケ地の行き方や楽しみ方をたっぷり紹介している。劇中の主な舞台となった建物「クムガプラザ」や、主人公・ヴィンチェンツォがソウル中心を東西に流れる川「漢江」を見下ろしながら悩むシーンで登場する「セッカン生態公園文化橋」など、こちらもファン必見の内容だ。コロナ終息後に向けて、今からこうした取り組みをチェックしてみてはどうだろうか。

【趙章恩】
ジャーナリスト。KDDI総合研究所特別研究員。東京大学大学院学際情報学修士(社会情報学)、東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。韓国・アジアのIT・メディア事情を日本と比較しながら分かりやすく解説している。趣味はドラマ視聴とロケ地めぐり。

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