ただでさえ婚活ではお互いあれこれチェックされるのに、そこにコロナ観まで加わると、結婚がさらに狭き門となるようだ……とガックリきた人もいるかもしれない。しかし、コロナ禍によって、パートナー探しの幅が広がった面もある。
「リモートワークが普及して、離れた土地で暮らす方同士の成婚が増えています。以前は住むところで双方の意見が合わず、破談になるケースがよくありました。たしかに同じ1都3県の範囲内であっても、それぞれ職場が埼玉と神奈川だったら、どちら寄りに住むかは大問題ですし、片方が退職する、しないの話にも発展しかねません。ですが、今はそういう問題は激減しました。
基本的にリモートワークで出社が月に1回程度なら、職場から離れたところで結婚生活をおくって、出社時は新幹線や飛行機を使うのもありですよね。東京と名古屋とか、東北と関西とか、昨年からパートナー探しがより広い範囲で行われるようになった印象です」
コロナ禍の真っ只中で、パートナーに「求める条件」、「特に気にしない部分」の両方に大きな変化が訪れているようだ。
●取材・文/原田イチボ(HEW)