医師・谷本哲也さんの「腹八分目の朝食」(写真右上から時計回りに)納豆、焼き魚、梅干し、しじみのみそ汁、玄米ご飯、ナッツとオリーブオイルのサラダ、さくらんぼのパーフェクトな朝食。「満腹を避けるため玄米はお茶碗半分程度に」(写真/谷本さん提供)
具だくさんみそ汁で不足しがちな栄養を摂る
「みそはたんぱく質、ビタミン、ミネラルが豊富な食材。そんな“スーパーフード”にさまざまな具を合わせることができるため、飽きずに毎朝楽しめることもメリットです」
こう話す田中さんをはじめ、多くの専門家が「強の朝食」として真っ先に挙げたのが、みそ汁だった。管理栄養士の堀知佐子さんは「カリウム」に着目してその具材を選ぶという。
「わかめやじゃがいもなどに含まれるカリウムには、みそが含む塩分を排出する効能があります。“具だくさん”を意識してください」
内科医の谷本哲也さんが推奨するのは、しじみのみそ汁だ。
「うつ病から便秘まで、不足するとさまざまな病気につながるビタミンB群や抗酸化作用のあるビタミンEを一度に摂ることができます。ミネラルも多く、女性が不足しがちな鉄分を補うのにもうってつけ。肝臓の働きを助けるアミノ酸の一種・オルニチンや疲労回復に役立つタウリンが含まれていることでも知られています。朝、みそ汁として飲めばその日一日、元気に過ごすことができるのです」
具材の選び方に加え、「ちょい足し」でも健康効果を高めることができる。
「毎朝飲むみそ汁には、オリーブオイルをたらすのがマイルール。乳酸菌と食物繊維をたっぷり含んだみそとオリーブオイルのオレイン酸の相乗効果で便秘知らずです」(女性医療専門医の関口由紀さん)
※女性セブン2021年7月29日・8月5日号