えびのような香ばしさ 粉末タイプは抵抗感なし
では、実際のお味はどうなのか? いくつか取り寄せて、編集部でコオロギフードの試食を実施!
まず、イナゴや蜂の子、カイコ、ザザムシと、虫を食べる地域で知られる長野県出身の編集Nは“姿のまま”ローストしたスナックや甘辛く煮付けた佃煮をパクパク。
「調理法の違いだけかと思ったら、原材料のコオロギの種類によって食感と後味が違うことに驚いた。海外のコオロギはちょっと苦味がある。佃煮はカイコのようなクリーミーさが少しある。粉末を練り込んだタイプはむしろ物足りない」(編集N)
次に、小学校時代に授業でイナゴとカイコを食べたことのある群馬県出身の記者Tと、アウトドア大好きで虫を触るのに抵抗感のない京都府出身の記者Kがトライ。“姿のまま”にはさすがに抵抗があったので、コオロギパウダー(コオロギを粉末状にしたもの)を使った商品をチョイス。
「コオロギせんべいは、まさにえびせん!といった風味で、とてもおいしい。えびせんよりも旨みが少し濃い気がする。尻尾の部分に近い味といったらいいのかな? ザラザラした粉っぽさはコオロギ特有なのかも」(記者K)
「米菓せんべい系のスナックは、七味やしょうゆなどの味付けもあいまって、コオロギ感は感じない。パスタを揚げたスナックや、パフタイプのスナックはほんのり香ばしさの余韻があるくらい。クッキーに至っては、香ばしさも含めてコオロギ感はゼロ。
低糖質で高たんぱくゆえか、普段のお菓子を食べるより眠くなりにくく、腹持ちがよかった」(記者T)
最初はギョッとしたけれど、見慣れてくると、全然違和感がなくなってくるから不思議……。おいしいのグラデーションはあるものの、まずくはなかった。体によくて地球にも優しいこのコオロギフード、これからも“ムシ”できそうにないです!
※女性セブン2021年8月12日号