韓国発の男性アイドルグループ「EXO」の元メンバー、クリスこと呉亦凡(ウー・イーファン、30才)が、未成年女性に対する性的暴行疑惑で逮捕された。国際的な人気グループだけに、驚きの声が世界中を駆け巡っている。
北京市公安局朝陽分局が、強姦の容疑でクリスを逮捕したのは7月31日のこと。
《当時、17歳だった私は言われるがままにお酒を飲まされ、気が付いたときには彼とベッドの上にいたのです。(中略)彼は避妊をしていませんでした……》
中国大手ニュースサイト「網易新聞」(7月18日付)に、クリスからの強姦被害について、そんな告発をしたのは中国版ツイッターともいわれる微博に約370万人のフォロワーを擁するインフルエンサーで、現役女子大生の都美竹(ドゥ・メイチュ、18才)さんだ。
これ以前から都さんは、微博上でクリスのマネージャーらも加担した犯行の手口や、本人しか知り得ない被害の詳細を告白。これをきっかけに、未成年者を含む複数の女性が同様の被害にあったとして、都さんのもとに名乗り出たという。ニュースサイト「捜狐新聞」の7月19日報道によれば、ネット上でクリスからの被害を名乗り出た女性は26人に及ぶという。
当初、都さんらの告発を「事実無根」と一蹴していたクリスだが、逮捕された以上、そんな余裕は消え失せているだろう。刑事事件を専門とする上海市在住の中国人弁護士によると、「今後の成り行き次第では、極刑となる可能性もある」というのだ。
「中国の刑法では、強姦罪には、3年以上10年以下の懲役刑が下されると規定されていますが、被害者が複数の場合に10年以上の有期刑か無期懲役、死刑のいずれかが下されるとも定められている。クリスの場合、被害者の多さや未成年女性が含まれていることを考えると、起訴されれば、無期懲役となる可能性がある。もし、被害者の未成年女性の中に14歳以下の少女がいた場合や、手口の悪質性が認められた場合は、死刑判決も十分考えられる」(中国人弁護士)
さらに人気アイドルというクリスの肩書きが、司法判断をより厳格なものにさせる可能性もあるという。