「本来なら、昨年限りで栗山英樹監督が退任し、稲葉監督が誕生するはずでした。しかし、コロナ禍で東京五輪が1年延期となった。2020年、栗山監督は2年連続Bクラスの5位に終わったが、球団は続投要請を出した。たしかに日本一1回、リーグ優勝2回と実績を残していますが、既に監督歴は9年に及んでいた。
結果を残せていない中での続投は本人もやりづらかっただろうし、チーム内にも良い影響を与えなかったはず。案の定、10年目の今年、前半戦を終えて借金12で最下位です。逆転優勝でもしない限り、今季限りの退任となるのは既定路線でしょう。そうなれば、日本ハムOBで人気も高く、東京五輪で金メダルを獲得した稲葉監督の就任は決定的でしょう」
北海道移転以降、日本ハムはソフトバンクに次いでパ・リーグ2位の観客動員数を誇ってきた。しかし、昨年は5位に転落。今年も前半戦終了時点で5位となっている。
「栗山野球に見慣れてしまった上、結果が出ていないので、ファンが離れつつあるのではないか。そこに稲葉監督が誕生すれば、ファンが戻ってくることも期待できる。球団経営にとっても願ったり叶ったりでしょう」
今回の金メダルを最も喜んでいるのは日本ハムの上層部かもしれない?