ライフ

小湊鉄道で開催「野田クリスタル選手権」 古い車両が選ばれた理由

野田クリスタル選手権の舞台となった小湊鉄道五井駅。機関区には、キハ200形が並ぶ。

野田クリスタル選手権の舞台となった小湊鉄道五井駅。機関区には、キハ200形が並ぶ。

 立っている乗客が身体を支えるためにつかまるもののひとつに、つり革がある。揺れが大きくなると、思わず手を伸ばしてつかんでしまうものだ。これを我慢することをネタにしてお笑いコンビ、マヂカルラブリーは笑いを巻き起こした。そして、このネタをもとにした新しい企画「野田クリスタル選手権」が放送され、話題を集めている。ライターの小川裕夫氏が、選手権の舞台となった小湊鉄道に撮影用に提供した車両について聞いた。

 * * *
 マヂカルラブリーはM-1グランプリ2020の決勝ラウンドで「電車内でつり革につかまりたくない」というネタを披露して優勝。ネタでは、激しく揺れ動く電車内で無意味に踏ん張る様子をコミカルに演じた。

 揺れる車内では、安全の観点からつり革や手すりにつかまることがある。また、周囲への配慮もあるだろう。しかし、新型コロナウイルスの影響もあって、近年は電車内でつり革や手すりに捕まりたくないと感じる人は増えている。

 そんな中、8月11日に『水曜日のダウンタウン』(TBS系列)の番組内で、「つり革を掴むな 野田クリスタル選手権」がオンエアされた。同企画は、言うまでもなく2020年のM-1優勝ネタをリアルに再現する内容だった。

 選手権は前半の小湊鉄道と後半のオフロードを走るバスの2回に分け、前半では揺れる電車内でどれだけ耐えられるのか? を競った。

 M‐1のネタは箱根登山鉄道を舞台にしていて、選手権の舞台となった小湊鉄道ではない。それでは揺れないのではないかというと、そんなことはない。小湊鉄道も、房総半島の丘陵地を走ることから列車は激しく揺れる。箱根登山鉄道のように目立ったアップダウンはないが、テレビ画面を通じて激しく揺れている様子は視聴者でも感じることができただろう。

「M-1ネタが箱根登山鉄道の設定であることは知り合いから聞いて知っていました。小湊鉄道は、東京から近いという撮影の事情から選ばれたのではないかと思っています。番組では大きく揺れる車内がクローズアップされましたが、これは地形によるところが大きいと考えています。決して車両が古いとか、線路のメンテナンスが行き届いていないからではありません」と話すのは、小湊鉄道の担当者だ。

 鉄道事業者は定期的に車両を検査し、線路を整備している。それは小湊鉄道も同様だ。メンテナンスに手を抜くことは許されない。

関連記事

トピックス

モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト