芸能

日テレ巨人戦が迎えた正念場 「亀梨VSレジェンド」で低迷脱出できるか

巨人戦

巨人戦の試合中継にレジェンドたちが登場(日本テレビ公式HPより)

 プロ野球・巨人戦の試合中継が、視聴率がとれなくなって久しいが、今年、日本テレビは視聴率獲得のために放送内でさまざまな企画を行っている。野球ファンから不評を買うものもあり、必ずしも成功しているとは言い難いが、そんな日テレが新たに行うのは、人気男性アイドルと球界のレジェンドたちによる企画だ。果たして、低迷状況を抜け出すことはできるのか? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 20日夜放送の『プロ野球中継・巨人×DeNA』では、“野球脳サバイバルナイターグランドチャンピオンシップ”と題した企画を放送。これは「誰が一番野球を見る目があるのか?」というテーマのゲーム企画であり、「1球ごとに結果を予測して的中させたらポイントを獲得し、1イニングごとにポイント数の少ない人が脱落していく」というサバイバル形式で行われます。

 参加メンバーは、高橋由伸さん、江川卓さん、中畑清さん、赤星憲広さん、井端弘和さんのプロ野球レジェンド5人と、日本テレビ系野球中継『DRAMATIC BASEBALL』サポーターの亀梨和也さん。さらに3月から公式SNS上で、中山秀征さん、ビビる大木さん、TIM・レッド吉田さん、神無月さん、アンガールズ・山根良顕さん、ティモンディ・高岸宏行さんら18名の野球好き芸能人がトーナメント戦を行い、勝ち抜いたロングアイランド・松原ゆいさん(巨人・松原聖弥選手の兄)を含めた7人が戦いに挑みます。

 しかし、一見華やかな企画と思いきや、この放送が「日本テレビにおける巨人戦中継の正念場」とも言われているのです。

意欲的な試みを連発するも批判殺到

 実は今年、日本テレビは巨人戦中継で、さまざまな試みを行ってきました。

 4月15日の「巨人×中日」では“配球王サバイバルナイター”と題して「解説者たちが次に投げる球種を当てる」という企画を放送。江川卓さん、谷繁元信さん、川上憲伸さん、里崎智也さん、石原慶幸さん、亀梨和也さんが参加しました。

 4月20日の「巨人×阪神」では“ベタ惚れナイター”と題してブラックマヨネーズ・小杉竜一さんと清水隆行さんの巨人ブースと、ココリコ・遠藤章造さんと藤川球児さんの阪神ブースに別れた新機軸の二元中継を実施。「攻撃チームのブースから中継することで、それぞれがチーム愛をにぎやかに語る」という演出が見られました。

 しかし、“配球王サバイバルナイター”は「出演者全員を画面に映すため試合映像が小さくなってしまう」、“ベタ惚れナイター”は「野球中継が芸人のバラエティになってしまった」などの批判がネット上に続出。「何のために野球中継しているの?」「視聴者は単純に野球を見たいだけ」「真剣に試合をしている選手に失礼では」などの厳しい声が飛んでいました。

 今回の“野球脳サバイバルナイターグランドチャンピオンシップ”は、“配球王サバイバルナイター”を発展させたもので、識者ならではの目線から、バッテリーの配球、バッター心理、ベンチの戦略、過去対戦時の伏線などを分析して楽しむ企画ですが、「また批判されるのではないか」と不安視されているのです。

関連キーワード

関連記事

トピックス

エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
阿部詩は過度に着飾らず、“自分らしさ”を表現する服装が上手との見方も(本人のインスタグラムより)
柔道・阿部詩、メディア露出が増えてファッションへの意識が変化 インスタのフォロワー30万人超えで「モデルでも金」に期待
週刊ポスト
昨秋からはオーストラリアを拠点に練習を重ねてきた池江璃花子(時事通信フォト)
【パリ五輪でのメダル獲得に向けて】池江璃花子、オーストラリア生活を支える相方は元“長友佑都の専属シェフ”
週刊ポスト
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
外交ジャーナリスト・手嶋龍一氏(左)と元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏が対談
【手嶋龍一氏×佐藤優氏対談】第2フェーズに突入した中東情勢の緊迫 イランの核施設の防空網を叩く「能力」と「意志」を匂わせたイスラエル
週刊ポスト
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
NEWSポストセブン