国内

「東大・京大」現役進学率が伸びた高校トップ20 合格者倍増の日比谷など公立躍進

現役合格率が高まっている東京大学(時事通信フォト)

現役合格率が高まっている東京大学(時事通信フォト)

 最難関の東京大学や京都大学に合格するのは狭き門だが、現役で合格するのはもっと大変だ。

 だが、推薦を含めて、ここ3年の東大現役合格率(現役合格者数÷全合格者数×100)は67.2%、67.9%、72.5%と上昇傾向で推移している。特に今年の現役合格率が7割超と高くなっている。

浪人生が減った東大・京大受験

 その一番の理由は浪人生の減少だ。今年度から大学入試改革が行われ、昨年の受験生は浪人しても入試が変わるためメリットが少ないと見て現役で進学した人が多かった。今年初めて実施された共通テストの浪人生の志願者数は、昨年のセンター試験と比べて約2割減だ。そのため、今年の国公立大2次試験の志願者数も減少した。

 東大の一般選抜の志願者数を見ても、浪人生は昨年の3339人から3042人に297人減。志願者に占める浪人生の割合も、昨年の35.4%から32.5%に下がっている。浪人生の減少によって、合格者に占める現役生の割合が上がった。

 一方、京大の一般選抜での全入学者に占める現役入学者の割合は、ここ3年60.3%、62.9%、64.7%と推移している。東大と同じく上昇傾向にあり、やはり浪人生が減っていることが理由だ。

現役合格しても東大に入学しない受験生も

 もちろん、現役合格が増えているため、現役進学者も増えている。大学通信は全国の高校・中等教育学校にアンケートを行い、2537校から回答を得た。その結果、東大に現役合格してそのまま入学した割合は99.9%だった。京大は99.5でどちらも非常に高い。

 私立大は併願のこともあって、合格しながら入学する割合は5割を切るのが普通だ。ただ、少数だが東大や京大でも入学しない受験生が毎年いるのには驚く。

 これは東大の場合は理科一類や二類に見られ、東大を蹴って私立大などの医学部に進学するケースがあるようだ。

 医学部志望者なら本来は理科三類を志望するが、共通テストの得点が思うように伸びなかったため志望変更するなど、理科三類以外を志望して合格したと見られる。中には、もともと医学部に進学を決めているが、東大は力試しという受験生もいるようだ。

関連記事

トピックス

前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
中日に移籍後、金髪にした中田翔(時事通信フォト)
中田翔、中日移籍で取り戻しつつある輝き 「常に紳士たれ」の巨人とは“水と油”だったか、立浪監督胴上げの条件は?
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
新たなスタートを切る大谷翔平(時事通信)
大谷翔平、好調キープで「水原事件」はすでに過去のものに? トラブルまでも“大谷のすごさ”を際立たせるための材料となりつつある現実
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン