「確固たる理念を持ち、自分のスタイルを貫きながら、世の中にメッセージを発信し、影響を与える“インフルエンサー”と呼ばれる人たちの生き方に憧れる若者が増えました。
そのため若手の芸能人も、見た目がかっこいいだけでなく、付加価値が必要に。賞を総なめにするような実力派もいれば、トークが面白いタイプ、英語が堪能なタイプ、料理だけでなく掃除・洗濯などの家事能力が高い、いわゆる“家事男子”など、そのスキルも多様化しています」(木村さん・以下同)
なかでもマルチな才能を持つ男性に脚光が。
「今年5月に新垣結衣さん(33才)と結婚した星野源さん(40才)がまさにそう。星野さんは歌、芝居、エッセイ、ラジオ番組のDJと、あらゆるジャンルでその才能を発揮し、いわば引き出しが多く、一緒にいて楽しいと思わせるタイプ。彼がイケメンとしてモテるのは、それらの要因が大きいですね」
また、近年は「イケメンを取り上げる環境も様変わりしている」と、イケメン評論家の沖直実さんは言う。
「コンプライアンスが厳しくなり、メディアのイケメン特集でも、その人の外見だけでなく、中身やバックボーンまで見て、“内面もイケてるイケメン”などとコメントするようになりました。ただ、先日の東京五輪でもツイッターのトレンドワードで“○○選手イケメン”が上がっていましたし、皆さん、やはり見た目の美しい人が好きなんだ、と思いました(笑い)。
いまは情報社会ですから、見た目から入っても、ネットでその人のバックボーンが調べられるので、その人の苦労や努力、人となりを知ることで、ますます好きになる。いまは、人間性が問われる時代かもしれませんね」
取材・文/廉屋友美乃
※女性セブン2021年9月9日号