芸能

プロ野球選手、裕次郎さん… カルーセル麻紀が語るクラブ「姫」の思い出

「姫」に1994年までホステスとして在籍したカルーセル麻紀

「姫」に1994年までホステスとして在籍したカルーセル麻紀

 作詞家として五木ひろしを育て、プロ野球選手という新たな客層を開拓。銀座のクラブの旧来のスタイルに風穴を開けた、異端のクラブ「姫」を率いたのが、後の直木賞作家・山口洋子だ。「姫」に1994年までホステスとして在籍したタレントのカルーセル麻紀。「洋子ママとは仕事を超えた付き合いだった」と振り返る。

 * * *
 ちょうどモロッコで性転換手術をして帰国し、それまで勤めてた銀座のクラブ「ブルボン」を辞めたばかりの頃、洋子ママから誘われて「姫」に入りました。姫の日給は3万円と言われたけど、10万円を提示された他店の誘いは断わりました。とにかくママの元で働きたかったんです。

 ママはほんと~にお祭り好きの明るい人でした。節分の日はホステスみんなで仮装してバカ騒ぎ。銀座であんな騒ぎ方をする店はウチくらいでしたよ。

 そしてプロ野球選手とも親しかったママの元には若手からベテランまで様々な選手が飲みに来ました。どのチームも日本シリーズで優勝すると必ず「姫」を貸し切りにして祝賀会。まだ文化放送のアナウンサーだったみのもんたさんも店に取材しに来ていましたね。

 ママは年に1回は社員旅行と称してホステス皆をハワイまで連れてってくれました。それ以外にも、ママと私、作曲家の猪俣公章先生とビクターの鶴田哲也ディレクターの4人で「ほっちゃれ会」を結成して全国を旅しに行ったこともありましたね。

 私は石原裕次郎さんともブルボン時代から親しくさせていただいていましたが、裕次郎さんが1981年に解離性大動脈瘤で緊急入院した時もママとパリでバカンス中でした。危篤の知らせを受け、すぐさま帰国し病院に駆けつけたものです。

 ママも裕次郎さんも銀座でなければ出会えない人でした。銀座は「本物に出会える街」です。だから銀座に回転寿司チェーンが進出した時はたまげたけれど、それでも私は今もやっぱり銀座が好きですね。

※週刊ポスト2021年9月17・24日号

関連記事

トピックス

遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト